11月25日(土)は、新開地の喜楽館に県芦落語研究会OBによる「伍人はなしの会」を鑑賞してまいりました。
落語を聴くことを観賞と言うのかどうか分かりませんが、そもそも落語は「聴く」のか「聞く」のか、あるいは「見る」のか「観る」のか、よく分かりません。
しかし、今回久しぶりに、まさに40年ぶりぐらいに「帯の會」を見せていただいて、年季の入った芸を堪能させていただきました。
土居亭半葉さんが芸歴50年になるとおっしゃっていましたが、プロの落語家なら円熟の師匠です。
しかも趣味で、別に本職を持っておられてその傍らで長く続けてこられたことに、プロ以上に落語に対する愛着と執念を感じずにはおれませんでした。
プロのための本格的な落語専用の演芸場を使っての落語会は、会場に開演30分前に着いたときにはほぼ満席!
プロの演芸場でも、これほどの期待と熱気に包まれたことはないのではないかと思えるほどでした。
さて、トリの仁丹こと阪本くんの落語は、締めくくるに相応しい円熟味を増した芸で、これほど旨そうに酒を飲むのを演じる落語家は、六代目笑福亭松鶴をも越えたのではないかと思いました。
充実した県芦落研OBの方々の落語を聴かせていただいて、歳を取るのも悪くないと思いました。
今年の公演を見逃した方は、ぜひ来年の公演を逃さないように!